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サガン
先月の末、大阪の実家に帰った際
父(と、そして母のものも少々)の書棚から
また幾冊か気になる本をぬいてきた。

永井龍男の「コチャバンバ行き」
萩原朔太郎詩集
北原白秋詩集
萩原朔太郎の娘である、萩原葉子の自伝的小説「蕁麻の家」


それから、現在読んでいる
サガンの「ブラームスはお好き」


「蕁麻の家」に関しては、東京に帰ったその日に
母から「至急送り返すように」と連絡があった。
何やら母は、このタイトルを題材にして
エッセーを書き、同人誌に寄稿するつもりなのらしい。



父母の書棚を検分し、物色をする最中
わたしはいつも、幾分か奇妙な気持ちにさせられる。

書棚というもは、自我の形成の痕跡。
精神の旅路の記憶が宿るところだからだろう。

いつかの昔に、一冊の本に没頭したその人達は
けして私の父母なばかりの人達ではなく
ただの思考する、若い人間だった人達なのだ。



フランソワーズ・サガンの文庫は、表紙も中身も
随分黄ばんで、所々破れている。
仲田好江による装丁で、裏表紙に
鳥の体と人間の女の頭をした生き物が描かれている。
値段は100円。
昭和44年発行の第14刷。



私が生まれる年の、8年前に
刷られた本だ。
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